東京大学大学院情報学環 メディア表現論(担当教官:水越伸)


デジタル化のもとで市民がメディア表現を行うためのプラン、支援ツール作りを行なう。それを応用・実践し、発表会を行なうという、新しい形式の大学院における実践型メディア論の授業 。

ここで言う「メディア表現」とは、子どもたちを含めた一般の人々が、日常生活の文脈の中で行なうメディアに媒介されたコミュニケーション全般のうち、表現の領域を指しています。狭い意味でのアートやデザインの表現活動、作品などだけを指しているわけではありません。デジタル・メディア社会における人々の自己実現と、共同体の形成、維持、ネットワーク化のためには、メディア表現としてのコミュニケーション活動の充実を図ることが欠かせないと考え、このことについて実践的に考えることを目的としています。

授業は講義と演習をミックスしたかたちでおこなわれます。前半では、メディア表現、メディア実践について、メディア論、メディア・リテラシー論、メディア史、ローカル・メディア論などの観点を織り交ぜながら講義をします。またデジタル・ジャーナリズム、メディア・アートなどの領域の「達人」に来てもらい、それぞれの領域の可能性や課題を学んでいきます。

後半では、数名のグループを作って、具体的なメディア表現、メディア実践活動の企画立案をおこない、場合によればその実現を図っていきます。実践結果については、授業の最後に報告会をおこない、ウェブやパブリッシングなどを通じて広く一般に公開していく予定です。

思想的、批判的研究だけではなく、メディアに媒介された表現や実戦に興味がある院生の参加を望んでいます。