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メルプロジェクト・メールマガジン
『メルの環』2003年7月号

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メルプロジェクト・メンバーのみなさまへ

昼間のテレビがやたらと「洗濯ものの部屋干し」を取り上げるのもあと数日のこと。梅雨時にときどき現れる宵の口のなんとも言えない涼やかみには未練が
ありますが、いよいよ太陽の季節がやってきます。今年も半分が終わったのですね。さて、7、8月は公開研究会がお休みです。しばらく会合の場はもてませんが、
みなさまどうぞよい夏をお過ごしください。

□メルプロジェクト・プロジェクトリーダー
 市川克美(NHK番組制作局)    境真理子(日本科学未来館)
 菅谷明子(経済産業研究所)    林直哉(長野県立梓川高校)
 水越伸(東京大学大学院情報学環) 山内祐平(東京大学大学院情報学環)

では、今月号の内容です。

━━━━━━━━━━『メルの環』2003年7月号 目次━━━━━━━━━━━

メルプロジェクトからのお知らせ

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 ◆ メルプロジェクト 6月公開研究会がひらかれました
 ◆ メルプロジェクト 7、8月の公開研究会はお休みです

ニュース/ご案内など
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 ◆ 「情報リテラシー論」ワークショップ実践現場大募集!
         〜〜東京大学院生が出張ワークショップいたします

 ◆ 今年もやります! ホスピタルリーチ・プロジェクト
         〜〜博物館と院内学級をつなぐ試み/長野・東京編

 ◆ 8 / 1・2、テーマは「平和を築く学び」です
       〜〜第21回開発教育全国研究集会 開催のお知らせ

 ◆ 「Barry's Bulletin」を読もう!
         〜〜メルプロジェクトの活動が掲載されました

 ◆ 〈東京都プロジェクト〉実践報告書まとまる
       〜〜子どものためのメディア・リテラシー教育の手引き


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メルプロジェクトからのお知らせ
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◆◆ 6月公開研究会がひらかれました ◆◆

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2003年6月14日(土)、東京大学大学院情報学環でメルプロジェクト6月公開研究会を開催しました。約60名の参加者を前に、昨年度、神田外語大学
で実施された「本づくりとメディアリテラシー」プロジェクトを手がけた3氏が発表し、今年度も実施される同プロジェクトの発展に向け、活発な議論が展開されました。

  2003年6月メルプロジェクト公開研究会報告

○ 日 時  6月14日(土)午後3時から5時半まで
○ 場 所  東京大学本郷キャンパス
       大学院情報学環暫定建物二階会議室
○ 参加者  約60名
○ テーマ  「本づくりとメディアリテラシー」プロジェクト
○ 発表者  ペク・ソンス(神田外語大学専任講師)
       内澤旬子(イラストルポライター/碧鱗堂製本ワークショップ主宰)
       長谷川一(東京大学大学院学際情報学府博士課程)

○ 発表内容について
このプロジェクトは、授業のなかで半年をかけて学生たちが「自分だけの本」作りに挑戦したもの。製本のノウハウを習うのではなく、まず本にする題材を決め、取材し、それがどのような本の形をとるべきか、使用する素材、綴じる方法、装丁にいたるまで、本そのものの企画・製作を手がけた。「本」というメディアを、生徒一人一人が問い直し、自分とメディアとの関わりを見出して
いく試みだ。完成作品の発表などワークショップ自体の報告は2003年3月にひらかれたメルプロジェクト・シンポジウムで行われており、今回は、プロジェクトの学問的意義や展望について論じる場となった。なお、このワークショップは、本年度は期間を1年に延ばし、再度試みられる。

・発表1 ペク・ソンス講師
最初にペク・ソンス講師から、本作りというプロジェクトを「コミュニケーション演習」という授業でとりあげた理由についての説明があった。ペク講師は、講義や文献からでは自分とメディアとの関わりは学べないと指摘し、「個人の生活の延長に社会があると捉え、その文脈においてメディアを考える視点」を生徒が持つことを意図していたと述べた。学生たちは、「本製作“を”学ぶ」のではなく、「本作り“から”学ぶ」ことになる。本作りを通じて、自分の伝えたいことを意識化し、伝えるための形を与え、それが実社会とどうつながっていくかまでを考えることとなる。

・発表2 内澤旬子さん
次に、授業の中で本製作を指導した内澤旬子さんから、今回のワークショップ開催の経緯についての話があった。イラストレーターとして出発した内澤さんは、文章や出版社からの制約のため、出版物として世に出る自分のイラストと自分が伝えたいものとの間に齟齬を感じるようになる。その葛藤を埋めるべく、自分で文章も書くイラストルポというスタイルを開始、さらに製本工房に出入りする。そこで100年前のフランスの本やコーランの写本、芸術性の高い現代製本の作品など、手の込んだ多様な本の存在を知り、製本の楽しさや広がりを学ぶ。その後、ミニコミの世界とも出会い、内容から製本まで手がける「本作り」を行うようになる。そして出版社を介すことない本作りの可能性を感じ、2001年、製本ワークショップを始めた。なお、ワークショップは、インターネットの画像掲示板
http://mav.nifty.com/ahp/mav.cgi?place=hyakurindo&no=24094 上で、事前に製本メソッドの知識やアイディアなどの意見を交換、一同が介し1日で個性的な本を作り上げた。この製本ワークショップが今回のプロジェクトの土台となる。

・発表3 長谷川一さん
長谷川一さんは、「『本づくり』のメディア論的可能性」と題し、プロジェクトのメディア論やメディア・リテラシー研究における発展性について発表した。長谷川さんによれば、本を「つくる」ということを通じて見出されるのは、「本」が自らのアイデンティティを媒介する“モノ”=メディアという視点である。「本」を“モノ”として捉え直すと、「本」というメディアが、実は多様な形や性質を持ちうること(「可能的様態」)がわかってくる。長谷川さんは、そうした“モノ”としてメディアを捉える視座を、“モノ”としての実体が曖昧な映像メディアに応用することを試みる。一例として、初期の映画は意味や物語性といった内容よりも、「光」を刺激とする存在自体のアトラクションとして人々に受容されたとし、映像にも「光の痕跡」という「モノ性」を見出すことができる、と主張する。さらに、メディアやメディア・リテラシー研究に、現在なされているような、記号論的解読(「記号作用の地平」)やイデオロギー「装置」批判(「制度の地平」)だけでなく、未来へ開かれた可能性の探求として、メディアの「根源」を捉え直す視座(「『根源』の地平」)を提唱した。

・質疑応答:今年度のプロジェクトに向けて
質疑応答では、完成作品と社会とのつながりをどう持たせるか、という点について多くの質問がなされた。1冊だけでなく複数冊作ることで、自分のためでなく「他の人々に伝える」という視点を明確にすること、また、作品を実際に販売する場を設け、他人からの評価を受けるしかけが必要、などの意見が交わされた。

会場には、今年本作りを手がける学生たちの姿もあり、普段見せない(?)神妙な顔で発表を聞いていた。一体どういうものを作ればいいのか不安な向きもあるようだが、昨年同様、唯一無二の作品の完成を楽しみに待ちたい。
(土屋祐子・メルプロジェクトメンバー)

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◆◆ メルプロジェクト 7、8月の公開研究会はお休みです ◆◆

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7、8月のメルプロジェクト公開研究会は、夏休みです。次回の開催は9月
13日(土)です。本メルマガであらためてお知らせしますので、しばらく先
となりますが、心の片隅にお留めおきください。

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ニュース/ご案内など

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 ◆ 「情報リテラシー論」ワークショップ実践現場大募集!
         〜〜東京大学院生が出張ワークショップいたします

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メルプロジェクトが本拠地をおく東京大学大学院情報学環・学際情報学府では、「情報リテラシー論」という講義を設けています。この講座では、大学院生が情報・メディア・技術のリテラシーを学ぶためのワークショップ案を作り、学校や社会教育機関などのご協力を得て実践するという試みを行っています。
※「情報リテラシー論2002」 
http://ylab.iii.u-tokyo.ac.jp/projects/infoliteracy.html
で、昨年度の実践をご覧いただけます。

今年も情報・メディア・技術の領域に専門性を持つ大学院生たちが、8つのユニークなプランを作りました。学校、公民館、博物館、NPO、地域ベースの研究会など、幅広い方がたのご協力を得て実践を行っていければと考えています。下記のワークショッププランをご覧いただいて、ご興味のあるものがございましたら、各プランの連絡先メールアドレスまでご連絡ください。
・実践期間は、8月から9月を想定しています。
・東京近郊でしたら、無料でワークショップをいたします。その他の地域の場合は旅費(必要な場合は宿泊費)のみご負担いただくことになります。
・内容の細部、学習者の年齢層や学習時間については、ご相談の中で変更する
ことも可能です。

なにとぞよろしくお願いいたします。
山内祐平・東京大学大学院情報学環助教授
<
yamauchi@iii.u-tokyo.ac.jp>

--------「情報リテラシー論2003」ワークショッププラン ----------------

■1 みんなでワイドショー! 〜君もレポーター(仮)〜 ■

○ 想定対象: 中学生〜高校生〜専門学校生
○ 学習時間: 一日
○ PR
このワークショップでは、参加者のみなさんにワイドショーのレポートをつくってもらいます。架空の事件もしくはゴシップをレポーターとして追いながら、五感をフルに使い、証言や証拠を集めて最終的に数分のレポート映像をつくってください。取材における駆け引きや計算、入手できた情報をどのようにすればわかりやすくレポートができるのか、また、取材やレポートをする際に
参加者たちがどのように取材対象とコミュニケーションできるのか、などの経験を通して、テレビメディアにおける表現の面白さや難しさを発見してもらうのがこのワークショップの目標です。
○ 連絡先: 加島卓 <oxyfunk@tky2.3web.ne.jp>


■2 「ホンジュール!! 絵本からこんにちわ」 ■

○ 想定対象: 保育士希望の学生、子供会サークルのような子供と遊ぶ
          サークルに所属する学生、子育て中の親等
○ 学習時間: 8時間程度
○ PR
 絵本で考え、絵本で感じ、絵本で伝える。
 自作絵本で<おはなし>しよう。

   「この白雪姫、ぜんぜんカワイクない!」
   「素直なだけがいい子じゃない!」
   「イタズラするのも元気な証拠!」

有名作家の絵本もいいけれど、伝えたいことは、きっとみんな違うはず。世界に1つしかない絵本づくりで、子どもへの大切な気持ちをかたちにして下さい。絵が下手でも、文章が苦手でも大丈夫。身の回りの、素朴で懐かしいモノをつかって楽しく遊びながら、あなただけの表現方法を考えてみませんか? 素敵なエンディングは、あなたが用意してくださいネ!
○ 連絡先: 折茂美保 <qq36203@iii.u-tokyo.ac.jp>


■3 『先生を有名人にプロデュース』コンペ −気分は電通マン− ■

○ 想定対象: 高校1〜2年生
○ 学習時間: 5〜10時間
○ PR
学校の先生を有名○○人にプロデュースする企画立案を、グループワークで行ってもらいます。ある名物先生のキャラクターをうまくつかんで、生徒たちが存分に魅力を引き出せるオリジナルなプロデュース企画を立案し、ポスター(他のメディアも適宜可)を仕上げ、プレゼンテーションの準備をし、大勢の前で人気投票的なコンペを行うのが一連の流れです。生徒たちは、いわば広告代理店のクリエーターのようにプロデュースする企画能力が問われます。コンペを終えた後で、企画を作り出す送り手とその受け手の意図をそれぞれに考え、批判的に討論しながら、そのギャップや共通性、メディア効果などについて生徒に自ら考えてもらうのが最終的な目標です。たとえば、こんなプロデュース…
・体育の先生→代表監督、レスラー
・お歳を召した先生(校長先生)→演歌歌手、国会議員
・音楽の先生→アイドル歌手
また、コンペの場を文化祭などの学校イベントで設けられれば幸いです。
○ 連絡先: 門脇渉 <w-wakky@po1.dti2.ne.jp>


■4 はじめてのアニメーション ■

○ 想定対象: 中高生
○ 学習時間: 4時間
○ PR
角砂糖を用いてビデオのコマ撮りによってアニメーションを作成する。(50〜100コマ程度)アニメーションは「animate(命を吹き込む)」を語源に持つ。無生物がコマ撮りという過程を通すことで、あたかも生きているように動くことを体験し、知覚や世界に対する生徒達の意識を啓発するとともに、その技術的なしくみを学ぶことを目的とする。具体的な手順としては、(1) アニメーションとは
(2) 実際の作例鑑賞
(3) 12個の白い角砂糖を用いて、何かモチーフを作り(例:歯ブラシ等)、指導
  しながら実際に撮影
(4) 生徒をグループ分けして、個数の制限なしに角砂糖を用いて自由に作品制作
というものを考えています。
○ 連絡先: 本間孝 <homma@sb3.so-net.ne.jp>


■5 〜企業WEBを題材にして、情報リテラシーを学ぶ(仮)〜授業案 ■

○ 想定対象: 中学生 or 高校生
○ 学習時間: 現在は「授業1回版」と「3回連続版」で検討しています。
○ PR
本授業案は、2002年4月より中学校で導入された「総合的な学習の時間」、2003年4月より高等学校で導入された「普通教科:情報」での活用を念頭においている。これらの授業で展開される情報教育において、特に「情報活用の実践力」「情報社会に参画する態度」を養うことを本授業案の目的とする。「WEBコミュニケーション能力」の獲得、いわゆるネット社会の歩き方につ
いては、現在の学校における取り組みは十分とはいえない状況である。WEBを題材として、「情報の受け手」としての観点からだけではなく、「送り手」の観点も考えることのできる授業の必要性は高まりつつあると言える。この部分の学びについて、企業のWEB担当者が教師を支援することにより、効果的な学習効果を出すことを狙う。
○ 連絡先: 椎木衛 <cafeasia@ga3.so-net.ne.jp>


■6 ころころプロトコル ■

○ 想定対象: 情報・技術の授業で科学博物館等におけるワークショップイ
        ベントでコンピュータを少しでも使える人ならどなたでも
○ 学習時間: 2〜3時間程度
○ PR
マウスをクリックした後の世界を知ったとき,あなたとコンピュータとの新しい関係が始まります.このワークショップではゲームを通して,コンピュータのデータ伝達の仕組み(=プロトコル)を学びます.ボールを転がし遊んでいるだけで,知らず知らずのうちに,インターネットの鍵であるプロトコルの知識が身につきます.しかもコンピュータを一切使いません.2色のボールはデジタル信号伝え方はあなた次第ころころ速く,正確にさあみんなで考えよう験学習を通して情報技術の学習環境に新しい風を吹き込みます.
○ 連絡先: 加藤太一 <taitic@cfdl.t.u-tokyo.ac.jp>


■7 SURVIVOR@ネット ■

○ 想定対象: 高校生以上で、インターネットを使ったことのある人
○ 学習時間: 3〜4時間
○ PR
インターネットが普及し何気なく常時接続をしている人もいます。その一方でインターネットに対する危険性の認識度は一般には低いと思われます。いつの間にかウイルスに感染していたり...。
いったいどういう風に起こるのでしょうか。この授業(ワークショップ)ではインターネットの利用者側からの視点でどのような危険があるか、それはどのように防げるかを学習します。特に、参加者に攻撃側と被攻撃側を体験していただき、脅威を実感し、ここのセキュリティ意識の必要性を考えていただきます。
○ 連絡先: 立沢秀晃 <hideaki@yl.is.s.u-tokyo.ac.jp>


■8 暗号解読宝探し ■

○ 想定対象: 小学校(高学年)〜中学生
○ 学習時間: 3時間
○ PR
今日の情報化社会において義務教育レベルでのコンピュータ・リテラシー指導の必要性は衆目の一致するところであるが、新指導要領に伴う情報科の授業内容では計算機科学の本質にかかわる議論を展開するまでの余裕はないと考えられる。そこで本ワークショップでは敢えてアプリケーションの使用法など狭義のリテラシーを習得する以前の児童に、コンピュータの基本概念の一つであるAD/DA変換を教えることを試みる。テキストからバイナリコードへの変換・復元の過程をオリエンテーリング形式のゲームで体験することにより、デジタルデータの仕組みと利便性を楽しみながら理解させることを目標とする。
○ 連絡先: 水野菜々子 <nanako-m@wk9.so-net.ne.jp>



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 ◆ 今年もやります! ホスピタルリーチ・プロジェクト
         〜〜博物館と院内学級をつなぐ試み/長野・東京編
 
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ホスピタルリーチ・プロジェクトは、博物館と院内学級をつなぐ試みです。2003年3月に行われたメルプロジェクト・シンポジウムでは、実践第一号として昨年度実施した、東京大学総合研究博物館と東京大学医学部附属病院(東大病院)内の院内学級「こだま分教室」との連携についてご報告しました。これは、こだま分教室の子供たちに東大博物館の資料を用いた出前ワークショップを行うというもので、本学学際情報学府修士2年(当時)の塚瀬三重さんと実践を行いました。東大博物館からは博物館学を専門とする西野嘉章先生にご参加いただき、「ダイヤモンド」を素材としたワークショップを行いました。このホスピタルリーチ・プロジェクト、今年度は新たに2件の実践をすることになりました。ひとつは、昨年度に引き続き東大博物館とこだま分教室の実践
です。今回は貝の専門家である佐々木先生とワークショップをすることになりました。きたる7月、2度にわたって行う予定です。ここでは、子どもたちは佐々木先生を取材して簡単な記事を書いたり、貝をスケッチしたものをTシャツにする予定です。もうひとつは、長野県松本市にある寿台養護学校と東京都の日本科学未来館との連携です。こちらは寿台養護学校のPTA会長で、メルプロジェクトのプロジェクト・リーダーでもある林直哉さん、未来館の科学技術スペシャリストで同じくプロジェクト・リーダーの境真理子さんの協力のもと、初めての遠距離実践を行います。こちらも実施は7月で、3日間かけて行います。テーマは「時間」。未来館の「時間旅行」展のワークショップを援用したプログラムを組む予定です。7月はホスピタルリーチにとって熱い(暑い)季節になりそうです。実践の様子はおってご報告します。
(村田麻里子・東京大学大学院学際情報学府博士課程)

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 ◆ 8 / 1・2、テーマは「平和を築く学び」です
       〜〜第21回開発教育全国研究集会 開催のお知らせ

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−−(財)神奈川県国際交流協会の小山紳一郎さんから水越伸さんにお知らせいただいた情報を参考にしてご紹介します−−


1982年に結成された開発教育協会は、日本における開発教育(開発と社会づくりにかんする教育活動。望ましい開発のあり方を考え、地球市民の共生を目的としている)の推進に取り組む団体です。現在はNPO法人として活動する同協会では、8月の2・3日(土・日)の2日間にわたり、開発・環境・人権・平和など地球的規模の諸問題を知り、地域や身近なところから問題の解決に向けて行動していくことを目指した開発教育の全国集会を開催します。海外からをも含め多くの講師が参加し、講演、講座、セミナー、ディスカッションなど、その内容は豊富。人気講座は定員オーバーのため受付締め切りが続出していますので、参加ご希望の方はお急ぎください! 3日にはメディア・リテラシーに関する分科会もあります。

     第21回 開発教育全国研究集会
  ―平和を築く学び 〜世界の「現実」と開発教育〜 ―

第21回全国研究集会では、紛争・貧困・共生といった世界の現実、さらには
「学び」の主体である私たち、そして子どもたちの置かれている現実を理解
し、その当事者の視点を入れた「学び」のあり方を模索します。国内外の現
場とつながり、参加型の学習などを重視してきた開発教育が持つ経験を活用
しながら、「平和を築く学び」について考えます。

○ 日 程: 2003年8月2日(土)・3(日)
       (8月1日にプレ・イベントがあります)
○ 場 所: 立教大学池袋キャンパス
       (東京都豊島区/JR池袋駅から徒歩7分)
○ 主 催:(特活)開発教育協会(DEAR)
        〒169−0051 新宿区西早稲田2ー3ー18ー73
        TEL: 03-3207-8085 FAX: 03-3207-8486 

○ 参加費: 両日参加    ¥7000(会員・学生 ¥5000)
       1日のみ参加  ¥5000(会員・学生:¥4000)
       高校生以下一律 ¥2000

参加の申し込みは、メールかFAXで。締め切りは7月14日(月)です。
プログラム、プレイベント参加費など詳細は
http://www.dear.or.jp/zenken21.htm
http://www.dear.or.jp
をご覧ください。

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 ◆ 「Barry's Bulletin」を読もう!
         〜〜メルプロジェクトの活動が掲載されました

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メルプロジェクトでは、昨2002年3月のシンポジウムにカナダからバリー・ダンカン氏をお招きしました。オンタリオ州のメディア・リテラシー協会の創設者であり、1960年代から現在までカナダのメディア・リテラシー教育を主導してきた元高校教師ダンカン氏は、ウェブマガジン「Barry's Bulletin」を発行しています。その内容は、メディア・リテラシー教育の「最前線」といえるでしょう。イラク戦争などの政治・社会問題から、話題の映画・セレブリティまで、メディアをめぐる最新情報の教室での取り上げ方や、メディア・リテラシー教育関連の参考文献・イベント情報、世界各地で活躍する推進者たちへのインタビューなどでぎっしり詰まっています。

さて、この「Barry's Bulletin」2003年5月号に、メルプロジェクトメンバーの上杉嘉見さん(名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士課程)が寄稿し、昨年度の民放連プロジェクトを世界に紹介しています。日本ではいまだ数少ないメディア・リテラシーの実践が、こうしてどんどん世界に発信されていくことを願いつつ、上杉さん、その後の反響などあればお知らせください!

http://www.media-awareness.ca/english/resources/educational/barrys_bulletins/index.cfm
(同原稿は「May 2003」号のInternational Newsに掲載されています)


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 ◆ 〈東京都プロジェクト〉実践報告書まとまる
       〜〜子どものためのメディア・リテラシー教育の手引き

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2002年度、メルプロジェクトでは民放連プロジェクトと並行して、子どものためのメディア・リテラシー教育を考える〈東京都プロジェクト〉の実践を行ないました。〈東京都プロジェクト〉には、公民館で行う三鷹実践と、博物館で行う写真美術館実践のふたつがあり、親子でビデオ映像作品を制作する「思い出のビデオ・アルバムを作ろう!(三鷹)」、子どもたちに写真メディアのリテラシーを伝える「写真をみる・よむ・かたる(写美)」、中学生に映像メディアのリテラシーを伝える「メディア遊びで知る映像のルーツ(写美)」の計3つのワークショップを行なっています。このたび、この〈東京都プロジェクト〉の実践報告書がまとまりました。子どものためのメディア・リテラシー教育の実践サンプルということで、3つの実践について、それぞれマニュアルのような形で具体が報告されています。いずれメルプロジェクト合宿、公開研究会の場でご紹介しようと思います。

それでは、また来月。


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メルプロジェクト・メールマガジン『メルの環』は、東京大学大学院情報学環「メルプロジェクト」メンバーのみなさまにお送りしています。このメールマガジンについてのご意見やお問い合わせは下記までお願いいたします。


 水越伸(メルプロジェクト・東京大学大学院情報学環)

 shin@iii.u-tokyo.ac.jp


『メルの環』編集担当

 松井貴子(水越研究室アシスタント)
 上杉嘉見(名古屋大学大学院) 内川奈津子(早稲田大学) 矢久保飛鳥(立命館大学)

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         東京大学大学院情報学環「メルプロジェクト」
              <http://mell.jp/>

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        Media Expression, Learning and Literacy Project
   on Interfaculty Initiative in Information Studies, The University of Tokyo
       Copyright (C) 2002 MELL Project All Rights Reserved.

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