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メルプロジェクト・メールマガジン
「メルの環」2004年12月号

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寒さから逃げ、ほんのすこしのあいだ南の島へと出かけました。「何もしない」
という目的をこれほど見事に達成したのは初めて、という日を過ごして東京に
戻り、預けておいたネコをピックアップ。預かり手に「まったくなつかず愛想
のかけらもなかった」と苦言を言わせた愚猫は、家に帰ってきてのほほんとし
ています。ああ、ネコになりたい。
さて、今号はすこし短めですが、12月号をお送りします。18日に開催します今
月のメルプロジェクト公開研究会のテーマは、「クリスマス」! くわしくは
本文をご覧ください。みなさまのご参加をお待ちしています。(編集担当)




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               ■ 目次 ■ 
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MELL Project News
■1■[メルプロジェクト] 12/18 12月公開研究会のご案内


Other Information
■2■ 「対話ワークショップ」東京篇・レポート
           ――アイスクリーム王国に理想の放送局をつくれ!

■3■ BEAT講座・12月研究会のお知らせ
           ――「モバイルする!? 科学教育」

■4■ 「松本サリン事件の報道に関わるメディア・リテラシー教材」
                    ――実費配布受付のご案内





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               ■ 本文 ■ 

MELL Project News
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■1■[メルプロジェクト] 12/18 12月公開研究会のご案内

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メルプロジェクトの12月公開研究会は18日(土)に開催します。今回は、
「パブリックスペース研究会」のメンバーによる報告・発表の会です。同
研究会は、「パブリックスペースとは何か」、実践とモノを通して考えて
いこうという集団で、メルメンバーも多数所属しています。詳細はあらた
めてお知らせいたします。どうぞお楽しみに!

       メルプロジェクト12月公開研究会
     「パブリックスペース研究会」報告・発表
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○日 時 12月18日(土)午後3:00〜6:00近くまで
○場 所 東京大学本郷キャンパス 情報学環暫定建物二階会議室
     の地図を参照して下さい





メルプロジェクトの公開研究会は参加申込み・参加費不要、どなたでもご参加
いただけます。みなさまのご参加をお待ちしています。




Other Information
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■2■ 「対話ワークショップ」東京篇・レポート
           ――アイスクリーム王国に理想の放送局をつくれ!
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メルプロジェクトでは、(社)日本民間放送連盟の研究委託を受けて「第二
期・民放連メディアリテラシー・プロジェクト」を実施しています。送り手
と受け手、双方の対話と共同作業からコミュニケーションの新しい地平を拓
く実践研究として、今年度は「送り手と受け手の対話のデザイン」をテーマ
としてワークショップを中心に活動中。10月の実験ワークショップを経て、
11月19・20日には日本科学未来館にて第1回ワークショップを実施しまし
た。高校生から放送局員まで、約30名の参加者が「放送」をめぐるプログラ
ムを体験。‘アイスクリーム王国’にはじめての放送局をつくるべく、理想
の放送局をめぐって熱く楽しい議論が展開されました。
 次回は1月に山口県での開催を予定しています。今回の経験、反省をふまえ
て、さらなる充実をめざします! 
 では、「対話ワークショップ」東京篇にご参加いただいたお二方の報告をお
届けします。


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 放送の現状を根本的に考えた、とても楽しい時間
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 11月19日、小雨の東京の日本科学未来館7階。実行側のうさん臭い(?)
服装や各地から集まった参加者側の興奮と不安が混じった妙な空気のなかで、
「対話ワークショップ」東京篇の初日の実践は始まった。
 1日目のテーマは「日本の放送を表現する」こと。参加者は「送り手」構成
の2つのグループ、「受け手」構成の2つのグループの計4つのグループに分
けられ、2時間が与えられた。私のDグループは、平凡な家庭の1日のなかで
の日常的なテレビ放送の様子を描くこととした。4つのグループの発表内容は
ほぼ近いものがあったが、送り手グループは放送の技術や編成のほうを、受け
手グループは放送の中身やその影響を表現するというやや異なる視点も出てき
た。その後、グループを改めて、「アイスクリーム王国に放送をつくること」
の作業が始まった。グループ名とグループの決め文句の発表で1日目は終わった。
 2日目、朝から各グループは「放送つくり」で騒いだ。「ゼロ」の状態の国
に「放送」を紹介して、売り込むためのアイディアを出しあった。おおむね、
各グループからは市民参加(徴放制、市民チャンネル、イベント型)、家族団
らん、経営・資金分割制度、街頭放送、サテライトスタジオ、インタラクティ
ブ、言語補助、他メディアとの融合型放送など、放送のインフラからコンテン
ツ、文化までが幅広く語られた。
 受け手と送り手の構成のバランスと実践デザインにまつわる小さな数々の問
題、自分の殻から脱皮するには不十分かもしれない制限された時間――しかし、
終了時にはみんながその場に溶け込んでいた。この2日間は、放送の意義や放
送の仕組みとコンテンツ、望ましい放送のあり方、放送と他メディアとの関係
など、放送の産業的な側面から社会・文化的な側面まで、現状の放送を根本的
に考えるというとても楽しい時間であった。この機会が参加者の方々にとって
は、非常に新鮮な刺激であり、未だ鮮明ではない答え探しの重要なきっかけを
作ったと信じたい。今後の広がりが楽しみである。
(崔銀姫:北海道東海大学、メルメンバー)



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 受け手のつぶやきにドキリ……大きな発見をした2日間
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 アイスクリーム王国のシャーベット7世は、我々の提案を浮け入れてくれた
のか。インターネットはあるが、放送のない世界に新たに放送局を作ろうと招
かれた、日本人30人余り。高校生がいて、インターネットの専門家がいて、放
送局の人間もいて、わずかの時間の中で新しい放送局の形を提案しなければな
らない。1泊2日の追い込まれた時間の中で私たちは5つの提案をしたのです
が…。
 先日開催された民放連とメル・プロジェクト主催のワークショップに参加し
ました。この中で、日常当たり前にある放送とはいったい何なのかを見つめ直
し、新しい放送局の形を受け手と送り手が一緒になって考えました。
 「放送なんていらないじゃん!」 高校生の武田さんのつぶやきに、ドキッ!
大きな設備を抱えて多数の人たちに同時に情報を提供する放送は、小さな設備
で情報提供するインターネットに何が勝るのだろう……そんな思いも頭をもた
げます。パーソナルになったテレビを茶の間に引き戻したいと考えているのは
私だけではないことを知り、何となく心強くも思いました。大きな発見をした
2日間、用意してくれたメル・プロジェクトのスタッフと、機会を与えてくれ
た民放連、ともに考え続けた仲間たちに感謝します。
 この2日間、私は地元に帰ってワークショップの成果をどのように落とし込
んでいくか、考え続けました。テレビ信州では、民放連プロジェクトに第1期
から参加してメディア・リテラシーの活動を続けており、ある程度の素地があ
るものと思っていますが、今回の内容はどうにも難しいと感じました。1月に
は山口で開催予定だそうですが、地方でも実践できるキットの開発を期待しま
す。(今村正大:テレビ信州) 








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■3■ BEAT講座・12月研究会のお知らせ
               ――「モバイルする!? 科学教育」
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12/11、東京大学大学院情報学環ベネッセ先端教育技術学講座(BEAT)の
12月研究会が開催されます。テーマは「モバイルする!? 科学教育」――
コンピュータやモバイル技術を用いた科学教育の歴史と現在をめぐり、レク
チャーやワークショップをおこないます。ご関心のある方は、どうぞお運び
ください。



    東京大学大学院情報学環ベネッセ先端教育技術学講座
            12月公開研究会
         「モバイルする!? 科学教育」
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  〜〜モバイル技術を利用した教育を考える上で一番難しいの
    は、その利用シーンを思い浮かべることです。研究会の
    最後には、「モバイル技術を使って、どのような科学教
    育/コンテンツを実現することができるのか」を、参加
    者全員で考えるワークショップを開催〜〜

 □日 時  12月11日(土)午後2:00〜5:15
 □場 所  東京大学本郷キャンパス 情報学環暫定建物二階会議室
     の地図を参照して下さい
 □テーマ  「モバイルする!? 科学教育」

 □定 員  30名限定(ワークショップを含むため)
 □参加費  無料
 □発表者  山口悦司(宮崎大学教育文化学部助教授)
       望月俊男(神戸大学学術情報基盤センター助手)
       西森年寿(独・メディア教育開発センター助手)
       中原淳(独・メディア教育開発センター助手/BEAT)
 □プログラム 
   1. レクチャー ○モバイル前夜:コンピュータと科学教育1(西森氏)
           ○モバイル前夜:コンピュータと科学教育2(山口氏)
           ○モバイルと科学教育(15:20-15:50)(望月氏)
 
   2. クリエィティヴ=コモンズ・ワークショップ(中原氏)
           ・「想像してごらん」
           ・「もしあなたなら、今のモバイル技術を使って、
             どのような科学教育/コンテンツをつくりますか?」
   3. 質疑応答

 □申込み  参加希望の方は、BEAT Webサイト
       
       にてご登録をお願いいたします。



□東京大学大学院情報学環ベネッセ先端教育技術学講座(BEAT)
http://www.beatiii.jp/





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■4■ 「松本サリン事件の報道に関わるメディア・リテラシー教材」
                    ――実費配布受付のご案内
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2004年6月、松本サリン事件から10年が経過しました。
この事件は、「警察の捜査と事件報道のあり方」「人権と報道の関係」などの
問題について、報道の送り手ばかりでなく受け手である一般市民に対しても問
い続けてきました。
松本サリン事件の報道に関わる3本のビデオ作品を収録したDVDは、事件か
ら10年がすぎた現在でも、「事件報道におけるジャーナリズム」「報道のあり
方とメディア・リテラシー」など、様々なテーマの資料として大学や市民講座
において利用されてきました。さらに近年、メディア・リテラシー教育の高ま
りと共に「テレビは何を伝えたか」(第20回東京ビデオフェスティバル グラ
ンプリ受賞作品)の問い合わせも増えています。
この要望を受け、今回(財)放送文化基金と日本ビクター(株)のご協力を得
て、「松本サリン事件の報道に関わるメディア・リテラシー教材」(DVDと
関係資料を掲載したリーフレット)としてまとめ、全国の公立図書館、都道府
県・政令指定都市教育委員会に寄贈する他、希望者に実費で配布する事業が実
現いたしました。個人で、あるいは大学のゼミでご希望の皆様は、下記ウェブ
サイトからお申し込みください。
(林直哉:メルリーダー、長野県メディア・リテラシー研究会)


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「松本サリン事件の報道に関わるメディア・リテラシー教材」
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□パッケージ内容
 ・DVD×1枚
   松本サリン事件のテレビ報道を検証した作品「テレビは何を伝えたか」20分
   その後のメディア・リテラシーの取り組みを追った「メディアと共に」20分
 ・リーフレット
   松本サリン事件の概要、報道に関わる年表、作品が制作される
   背景、関わった放送部員の感想などををまとめたリーフレット
  (A6、32ページ)
□送料込み実費 1,500円
□お申し込み   からどうぞ












           (2004年12月号 おわり)
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    「メルの環」はお申し込みをいただいた方々に配信しています
        無断転載をご遠慮いただいていますので、
        転載を希望される場合はご連絡ください
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 □ご意見、お問い合わせは
   --------> shin を @iii.u-tokyo.ac.jp  のまえにつけたアドレス
       (コーディネーター:水越伸・東京大学大学院情報学環)
 □配信希望、登録アドレスの変更、登録解除などは
   --------> t-matsui を @kt.rim.or.jp のまえにつけたアドレス
       (「メルの環」編集担当)
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             「メルの環」編集担当
   松井貴子(水越研究室アシスタント) 崔銀姫(北海道東海大学) 
   高宮由美子(NPO子ども文化コミュニティ)  山根かおり(pampam)
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         東京大学大学院情報学環「メルプロジェクト」
              
 プロジェクトリーダー
  境真理子(日本科学未来館)    菅谷明子(ジャーナリスト)
  林直哉 (長野県立梓川高校)   水越伸(東京大学大学院情報学環)
  山内祐平(東京大学大学院情報学環)
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Media Expression, Learning and Literacy Project
on Interfaculty Initiative in Information Studies, The
University of Tokyo
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