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メルプロジェクト・メールマガジン
『メルの環』2004年4月号

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桜が咲き、人の移り変わりがあり、年度単位の物事が一新され、2004年度が
はじまりました。環境や状況がおおきく変わった方、あるいはまったく変わら
ない方、みなさまそれぞれの春をいかがお過ごしでいらっしゃいますか。
しばらくごぶさたしましたが、「メルの環」4月号をお届けいたします。シン
ポジウム会場でメルマガ配信をお申し込みくださった方々には、はじめてお送
りさせていただきます。これからどうぞよろしくお願いいたします。
では今号は、公開研究会のお知らせ、シンポジウムの報告(簡易版)などをお
伝えします。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。(編集担当)



では、今月号の内容です。


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               ■ 目次 ■ 
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MELL Project News
■1■[メルプロジェクト] 4、5、6月の公開研究会の予定
              
■2■[メルプロジェクト] 4/17 4月公開研究会のご案内

■3■[メルプロジェクト] 御礼・シンポジウムは成功裡に終わりました!

Other Information
■■ 携帯端末の教育利用を考える
         〜〜情報学環に「ベネッセ先端教育技術学講座」開設

■■ ケータイのリテラシーを考える
           〜〜NTTドコモ「モバイル社会研究所」計画

■■ 新生・情報学環が始動: 2004年4月に社会情報研究所と合併

■■ 4/25 ヨミウリ・ジュニア・プレス20周年記念シンポジウム・
             「子どもが発信するメディア」がひらかれます

■■ 「ニュースステーション」の終わりに思うこと




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               ■ 本文 ■ 

MELL Project News
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■1■[メルプロジェクト] 4、5、6月の公開研究会の予定

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3月はシンポジウム開催のため、公開研究会はお休みでした。4月から、下記
の日程での開催を予定しています。今年度もさまざまなテーマをメルらしい切
り口でとりあげ、刺激的な会とすべく努めていきたいと思います。
メルプロジェクトの公開研究会はどなたでも参加自由・申し込み不要です。で
きるだけ多くのみなさんにお集まりいただきたいと願っております。どうぞご
予定ください。


メルプロジェクト・春の公開研究会予定

◆4月 「ケータイにアプローチする!」
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 4月17日(土)午後3:00〜5:30
 東京大学本郷キャンパス 情報学環暫定建物2階会議室 にて


◆5月 「第二期民放連プロジェクト構想」(仮題)
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 5月15日(土)午後3:00〜5:30
 東京大学本郷キャンパス 情報学環(旧・社会情報研究所6階会議室)


◆6月 「松本サリン事件から10年:
        何が変わり、何が変わらないのか」(仮題)
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 6月19日(土)午後3:00〜5:30
 東京大学本郷キャンパス 情報学環暫定建物2階会議室 にて
※6月の日程は予定です。確定ではありませんので、おってお知らせします。


では、4月の公開研究会の詳細をお知らせします。


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■2■[メルプロジェクト] 4月公開研究会のご案内

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メルプロジェクト・2004年度最初の活動となる4月の公開研究会は、いよい
よというべきか、え、そうなの?というべきか、携帯電話をテーマといたしま
す。なぜ今ケータイをとりあげるか……? そこには、メルプロジェクト独自
の視点と展望があります。みなさま、どうぞご期待ください。万障お繰り合わ
せのうえ、お運びいただければ幸いです。



       メルプロジェクト4月公開研究会
       「ケータイにアプローチする!」
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○日 時 4月17日(土)午後3時〜5時30分
○場 所 東京大学本郷キャンパス 情報学環暫定建物二階会議室
       <http://www.iii.u-tokyo.ac.jp>の地図を参照して下さい
○概 要
 メルプロジェクトでは、ついにケータイというメディアに本格的に取り
組むことになりました!
 2004年4月に東京大学は独法化しました。その節目に当たり、大学院情
報学環でメルプロジェクトに関連する二つの動きが立ち上がります。ひとつ
は山内祐平(メルプロジェクト・リーダー)が中心となったベネッセコーポ
レーションの寄付金講座「ベネッセ先端教育技術学講座」の設立です。もう
一つは水越伸が中心となってNTTドコモ・モバイル社会研究所の研究を受託
した、ケータイの社会文化的な研究を進めるプロジェクトです。
 これら二つの企ては、実際には相互に補完し合いながら進められることに
なります。メルプロジェクトとも深く関わって展開される予定です。
 今回の研究会では、山内が携帯電話の教育的な利用や教材、システム開発
をめぐって、水越が携帯電話の文化とリテラシーのデザインをめぐって、そ
れぞれの構想を報告するとともに、みなさんと一緒にこの新しいメディアの
ありようについて議論をしていきたいと思っています。
(水越伸:メルプロジェクトリーダー)


どうぞご期待ください!



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■3■[メルプロジェクト] 御礼・シンポジウムは成功裡に終わりました!

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 2003年度のメルプロジェクト・シンポジウム「メルプロジェクトの波延」
は、2004年3月6・7日に開催されました。その前日には、情報学環ワーク
ショップ「メディア・リテラシーと情報知の地政学」がおこなわれました。
これをもってメルプロジェクトは2003年度の活動をいわば締めくくったの
ですが、5日のワークショップには関係者を含め約100名、6・7日のシンポ
ジウムには両日を合わせ、関係者を含め約240名の参加をみ、大盛況のうち
に終えることができました。これもひとえに参加いただいたみなさま、日ご
ろからご支援をいただいているみなさまのおかげであり、メンバー一同、よ
ろこんでおります。

 今回のシンポジウムの目玉の一つは、東アジアから、それぞれメディア・
リテラシーの教育実践に取り組む呉翠珍(ソフィア・ウー/台湾政治大学)、
李月蓮(アリス・リー/香港バプティスト大学、Heyon-Seon JEONG(ジョ
ン・ヒョンソン/ソウル国立大学)という一線の研究者が集結したことでし
た。彼女らが登壇した「混成的なメディアリテラシーへ向けて:東アジアの
可能性と課題」のセッションでは、各国のメディア・リテラシーの現状につ
いての報告があり、実践と理論の両軸が必要との意見が上がりました。ひき
つづくディスカッションでは、パネラーゲストの吉見俊哉(東京大学教授)
さんの「何のための理論なのか?」の問いかけに、討論が展開されました。
 また、シンポジウム第2日目・7日の午後には、メディアの流通のあり方
を問い直し、オルタナティブなメディア活動をつなげていくための実験的な
ワークショップ「メディア・バザール」が開催されました。これは「バザー
ル経済」をメタファーとして、新たなコミュニケーションの場を創り出す試
みです。バザールの本場ウィグル出身のレイハン・パタール(甲南女子大学・
客員助教授)さんも招かれ、ここでシンポジウム会場はバザールに様変わり。
メディア・リテラシー教材や授業案、出版物、イベント企画など、多様なメ
ディア作品を持ち込んだ出店者(売り手)が、シンポジウム参加者(買い手)
を相手にバザール商人よろしく商談に興じました。プレゼン用のツール「モ
バザールスーツ」)を身にまとった出店者はカラフルなシールやお面で扮装
し、売り込みのためのかけ声やベルが鳴り響くなど、会場は異様な熱気に包
まれ、次々と商談が成立したのです。その後、仕掛け人のPUBLICingグルー
プからワークショップのメディア論的意義が論じられました。

 と、このようにシンポジウムは成功を収めることができたのですが、ここ
で紹介したのはシンポジウムの模様のほんの一部です。その他のセッション
や議論についての詳細は、シンポジウム記録として近日中にメルプロジェク
トのウェブサイトで公開する予定です。公開時にはお知らせ申しあげますの
で、どうぞご期待ください。(土屋祐子・メルプロジェクトメンバー)



Other Information
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■■ 携帯端末の教育利用を考える
         〜〜情報学環に「ベネッセ先端教育技術学講座」開設
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 2004年4月1日から、大学院情報学環に、ベネッセコーポレーションから
の寄附講座「ベネッセ先端教育技術学講座」が開設されます。
 この講座ではeラーニング、モバイルラーニング、ユビキタス学習システム
など、新しい情報技術を用いた教育環境について、情報学環と連携しながら研
究を進める予定です。とくに、携帯電話を基盤とした学習システムの構築・ウ
ェアラブルコンピュータを利用したユビキタス学習環境・デジタル放送などの
新しい放送システムとインターネットの連動による教育環境の構築・データマ
イニング技術を利用したLMS(学習管理システム)に関する研究を計画してい
ます。
 中心的な研究テーマは携帯端末の教育利用ですが、現状調査の一環として携
帯電話と若者文化、新しいリテラシーのあり方などについても研究を進めたい
と考えています。(山内祐平:メルプロジェクトリーダー)

□「ベネッセ先端教育技術学講座」参考サイト(毎日新聞記事より)
http://www.mainichi.co.jp/edu/edunews/0403/29-1.html



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■■ ケータイのリテラシーを考える
           〜〜NTTドコモ「モバイル社会研究所」計画
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 2004年4月1日、NTTドコモはモバイル社会研究所(所長:石井威望東
大名誉教授)を立ち上げました。
 この研究機関は、「21世紀のマルチメディア社会における情報通信の発展と
ともに、豊かで健全なモバイル社会の実現に寄与するため、携帯電話が可能に
したモバイル・コミュニケーションのもたらした社会・文化的影響を、自由で
独立した立場から広く研究する場」(広報資料から引用)とすることが目指さ
れています。すなわちドコモの経営上のシンクタンク機能を果たすのではなく、
モバイル文化のための研究機能を果たす、これまでNTTグループをはじめ日
本のテレコミュニケーション事業者にはなかった組織となります。年に数回開
催される理事会のもとで、まずは大学などの研究者、法律家などからなる研究
グループを立ち上げ、「社会・文化論」、「法律・制度論」、「産業論」、
「社会インフラ論」の四つの研究分野に取り組むことが予定されています。
 さて、1992年に仲間と一緒に『メディアとしての電話』を出版して以来、
ずっと電話に興味を持ちながらなにもせずに10年以上が経ったのですが、今回
僕はこの研究所の話に乗ることにしました。すなわち研究所の理事となり、上
記のうち「社会・文化論」という研究グループを主宰する予定です。
 グローバル情報化のもと、人々がいかなる社会文化的文脈のなかで携帯電話
をとらえ、日々の生活に活用しているかを明らかにするとともに、多様な要因
を総合しながら携帯電話と人々の関わり方の様式、いわゆるリテラシーの育成
を図るための、実践的、実験的なプログラムの開発を試みてみようと思います。
またこれらについて、北米、北欧、東アジアなどを中心とする国際的観点から
比較文化的研究をおこなうことを計画しています。
 この研究は、実質的にはメルプロジェクトと深く関わることになると思いま
すが、まだ進め方の具体的なイメージは定まっていません。ぜひいろいろご教
示いただければと思います。(水越伸:メルプロジェクトリーダー)

□NTTドコモ「モバイル社会研究所」設立にかんする報道発表資料
http://www.nttdocomo.co.jp/info/new/release.html



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■■ 新生・情報学環が始動: 2004年4月に社会情報研究所と合併
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 メルプロジェクトは東京大学大学院情報学環に拠点を置いています。東京大
学では、一昨年度来進められてきていた東京大学大学院情報学環と社会情報研
究所の合併が実現し、この4月1日から新生情報学環がスタートしました。
1929年(昭和4年)の東京大学文学部新聞学研究室設置にはじまり、49年
(昭和24年)に新聞研究所として設立され、92年に改組発展してきた社会情
報研究所は、2003年度をもって廃止となりました。今から4年前にはじまっ
た情報をめぐる「文理越境」型の大学院、情報学環は新しい段階を迎えること
になります。
 これにともなって情報学環の教育組織であった大学院学際情報学府は、「社
会情報学コース」「文化・人間情報学コース」「学際理数情報学コース」の3
コースに編成されなおすことになりました。ちなみにメルプロジェクトのリー
ダーである山内祐平、水越伸、メンバーである坂田邦子は「文化・人間情報学
コース」でおもに教育研究をすることとなります。
 メルプロジェクトの活動に直接の影響はないと思いますが、この合併をプラ
スにとらえ、さらに厚みのある活動を展開していこうと関係者一同考えていま
す。今後ともメルプロジェクト、およびその器である情報学環・学際情報学府
をどうかごひいきによろしくお願いいたします。
(水越伸:メルプロジェクトリーダー)

□東京大学大学院情報学環
http://www.iii.u-tokyo.ac.jp



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■■ 4/25 ヨミウリ・ジュニア・プレス20周年記念シンポジウム・
             「子どもが発信するメディア」がひらかれます
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 来る4月25日(日)、読売新聞はヨミウリ・ジュニア・プレス20周年記念
シンポジウム「子どもが発信するメディア」を開催する予定です。ご存知の方
も多いかと思いますが、ヨミウリ・ジュニア・プレス(YJP)は、首都圏の
小・中・高校生で編成されるジュニア記者が、読売新聞木曜夕刊「KODOM
O伝える」面(3月までは東京本社管内では月曜、大阪本社管内では火曜の
「ジュニア・プレス」面)で記事を書いている活動を指しています。全国紙の
なかで20年間、毎週こうしたコーナーを持っているのは読売だけ。NIEが叫
ばれる前からの取り組みで、地道にしっかりと続けてこられました。
 シンポジウムの概略は下記の通りです。詳細は追って報道などがなされると
思います。メルプロジェクトからはメンバーの安部芳絵さんと水越伸がパネル
ディスカッションに出席する予定です。お時間がおありの方は是非ご参加下さ
い。(水越伸:メルプロジェクトリーダー)


     ヨミウリ・ジュニア・プレス20周年記念シンポジウム
          「子どもが発信するメディア」
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 □会 期  2004年 4月25日(日) 13:00〜17:00
 □会 場  読売新聞東京本社9階大会議室
 □プログラム
    13:00- 作家・宗田理氏の特別講演
    14:00- シンポジウム第一部
        ・佐藤編集長によるあいさつ、ビデオと現役記者による
         ジュニア・プレスの活動紹介
        ・教育学者・苅宿俊文氏による報告「メディア学習を
         取り巻く教育状況」
    15:15- シンポジウム第二部
         苅宿氏、水越伸・東大助教授、安部芳絵(VOICE
         スタッフ)各氏とYJPのOBOG、現役ジュニア記者など

 □申込み   往復はがきに住所、名前、学年(職業)、電話番号、
       参加人数を明記のうえ、4月15日までにお送りください
       (定員200人・申込み多数の場合は抽選)
         〒100-8055 読売新聞東京本社文化部
                ジュニア・プレスシンポジウム係

□ヨミウリ・ジュニア・プレス(YJP)
http://www.yomiuri.co.jp/junior/home.htm




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■■ 「ニュースステーション」の終わりに思うこと
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 3月26日、テレビ朝日系「ニュースステーション」が最終回を迎えまし
た。折しも東京では桜が見ごろを迎え、花見で見逃したという方もいるよ
うですが、19.7パーセントの高い視聴率(関東地区での数字。この週の
報道番組のなかでトップ)が報告されています。ちなみに同番組の最高視
聴率は34.8パーセント(1994/10/26)、平均視聴率は14.4パーセント
だそうです。
 その18年半の歴史において、テレビニュースや報道、キャスターのあり
方に多様な、そして大きな影響を与え、「ニュース戦争」なる言葉も生み
出した「ニュースステーション」の終わりに際して、メルプロジェクトで
はメンバーによるさまざまな感想が飛びかいました。一部をご紹介したい
と思います。


           *  *  *  *

 かつて司馬遼太郎さんが、「え、これで終わり?」と思わずもう1ペー
ジめくってしまうような終わり方がいい、と言っていました。これは文章
についてではありますが、「ニュースステーション」が終わったとき、こ
の言葉を思い出しました。久米さんはもっとあっさり終わりたかったので
はないか。なかなかそうもいかずに照れてしまって、一人でビールを飲む
など、結局おちつかない終わり方でした。
 「これだけは言っておきたいのです、私はイラク派兵にはぜったい反対
です」とはっきり言い切ったのが印象的でした。いつもと同じように番組
をやってほしかったのに、40、50歳の久米さんを CGを駆使して振り
返っていたのはいただけない演出だったと思います。
 その夜の「ニュ−ス23」に久米さんが出ないかな、と期待したのですが
……筑紫さんは、「ニュースステーション」の終わりと「噂の真相」の終
わりは、ジャーナリズムの一隅の崩壊だと言っていましたが、権力に対し
て斜にかまえる、抵抗することがますます難しくなる個人情報保護法の影
響は大きいと思いました。
 「ニュースステーション」と「ニュース23」を見比べるのが面白かった
のに、なくなって残念。あとの番組には期待できずにいます。
(竹内希衣子:フリーライター)

           *  *  *  *

 私が学部学生として東京大学新聞研究所に出入りし始めたのが89年頃で
すが、やっぱり「『ニュースステーション』はバラエティであって本当の
ニュースじゃない!」というような話をよく耳にしたことを思い出しまし
た。比較の対象としてよく引き合いに出されたのが、新聞のジャーナリズ
ムの話と、それからアメリカ三大ネットワークの話です。ウォルター・ク
ロンカイトとか。もちろん素直な学生だった私は「へぇ〜、そうなんだ」
と感心つつ、家では毎日「ニュースステーション」を見てました。
 あの頃から感じ始めた「ジャーナリズム」という言葉に対するなんとも
いえない微妙な感情は、もし今のメディア・リテラシー的な観点が当時か
らあれば、きっとだいぶ変わっていただろうなと最近よく思います。
(北村順生:新潟大学助教授)

           *  *  *  *

 当日は花見をしていて最終回はうっかり見過ごしてしまったのですが、
「ニュースステーション」は僕がテレビ・テクスト分析の勉強を始めるきっ
かけになった番組なので「終了」には非常に感慨深いものがあります。貴
重なコーパスを失ったという意味で残念です。せめて何らかの形で「記録」
を残して欲しいのですが・・・(水島久光:東海大学助教授)







           (2004年4月号 おわり)
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        転載を希望される場合はご連絡ください。
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   --------> shin@iii.u-tokyo.ac.jp(水越伸・東京大学大学院情報学環)
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   --------> t-matsui@kt.rim.or.jp(「メルの環」編集担当)
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             「メルの環」編集担当
    松井貴子(水越研究室アシスタント)上杉嘉見(名古屋大学大学院)
       内川奈津子(早稲田大学) 矢久保飛鳥(立命館大学)
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         東京大学大学院情報学環「メルプロジェクト」
              <http://mell.jp/>
 プロジェクトリーダー
  市川克美(NHK番組制作局)    境真理子(日本科学未来館)
  菅谷明子(ジャーナリスト)    林直哉 (長野県立梓川高校)
  水越伸(東京大学大学院情報学環) 山内祐平(東京大学大学院情報学環)
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Media Expression, Learning and Literacy Project
on Interfaculty Initiative in Information Studies, The
University of Tokyo
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